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2011年版 二木佳奈多 NPC考察


二木佳奈多 NPC考察。

 佳奈多って結局のところ、PCとNPCどっちなの? っていう記事の2011年版です。結論から申し上げますと、二木佳奈多はNPCからPCへ昇格したのではないかと私は解釈します。

2010年1月頃、ツイッターにて頂いたリプライ

@ 佳奈多シナリオは、確かRefrainをクリアしなければオープンになりませんよね? なのであれは虚構世界のリプレイ扱いなのでは? その結果リアル世界のどこで発生したのかがよくわかりませんけども。

@ そういうことになりますかね。葉留佳が明らかに虚構世界を経て強くなってますから。むしろ虚構世界前の葉留佳では佳奈多シナリオはあり得無かったので。

@ 虚構世界がドコまで、ってのが明確じゃないですからね。むしろあのエンディングはどれが現実なのかってのがハッキリしてないので。

 佳奈多ルートはRefrain後の世界で、佐々美ルート同様に虚構世界のリプレイではないかということ。これを踏まえた上で、改めて佳奈多という存在について考えてみたいと思います。

三枝葉留佳

追加部分
・自宅へ招待後、寮前で別れてからの葉留佳視点。
・繰り返しに関する描写が多数。他キャラは演じきっているのに、素が出てしまっている。
・佳奈多、影踏みのエピソード。
・佳奈多の台詞が若干変化している。
・寮長と佳奈多のやり取り。「あーちゃん先輩」という呼び名のエピソード。

「理樹くんのためになるなら、私、なんでもやるよ」
「脇役でも、道化でも、なんでもやるよ…」
「選ばれたことも…忘れちゃうんだ…」

 クドと葉留佳の会話が大幅に追加されていました。佳奈多ルートといい、この二人の関係描写が増えました。葉留佳は佳奈多からクドに向けられる笑顔に嫉妬。クドは家族の後悔の記憶から葉留佳に助言。

(葉留佳ルート 唯湖をおねえちゃんと呼んだと思われる記憶。)
『…その呼び方は、だめだ』
記憶が蘇る。
『…ど、どうして。いいじゃないですか』
『姉っぽいから、姉っぽい呼び名で…』
『私はキミの姉ではない』
『そうだろう、葉留佳君』
『…そう…だけど…でも…』
『そう呼ぶことで、キミは私を二重に貶めている』
『私を誰かの代用品として見ていること』
『友人であろうとしている私自身を認めないこと』
『キミが、その呼び名をするということは、そういうことだ』
『…ごめんなさい…』
唯ねえの声は厳しかった。
唯ねえの言う通りだった。
そのとおりだったから…私は、謝ることしかできなかった。
唯ねえは『友達』でいてくれる、と。
そういう意味で言ってくれたことは嬉しかった。
でも甘えたいと私は思っていた。
依存してしまう私を…唯ねえは、気がついていたのだろうか…。
「…」
『…クド公はいいよ、可愛がってもらって』
『本当なら、私が優しくしてもらえるはずだったのに』
そう何度言いたかっただろう。
でも口にしたら、きっと私は後悔する。
嫌いで、大嫌いで、口もききたくないあいつに、甘えたい、なんて…。
思っている自分が、すごくすごく、嫌いだった。
(葉留佳ルート 終盤。)
「…でも…おかしいよ…こんなの…しらないことだらけ…」
葉留佳さんはぶつぶつ呟いている。
「わからなくておぼえてないことが…増えてくる…」
「いつからだっただろ…」
(葉留佳ルート 終盤。)
「どうしたらいいの…教えて…解答を教えて」
「こんなの…覚えてない…どうしたらいいのか、わかんない…」

 「葉留佳ルートBAD END」にて「望まない」を選ぶと、ある意味「佳奈多ルートBAD END」とも捉えられます。これ見た後に佳奈多ルートやり直すと面白いです。この段階では佳奈多という存在のギミックが分かりません。

 葉留佳は繰り返しを理解していて、様々なパターン(BAD含む)を経て葉留佳ルートENDを迎えています。その際、葉留佳が知らない展開が起こります。虚構世界には存在しない佳奈多の意志が介入・混在しているのではないかと疑うことができる場面です。(他の誰かが知っていたこと、例えば唯湖やクド、恭介が知っていた佳奈多の真実が葉留佳に影響を与えている、または佳奈多というNPCを操作していると捉えることもできます。)

二木佳奈多

 佳奈多ルートは想いが作った夢の世界、永遠に繰り返す一学期にて、葉留佳・クドの願いが叶った後の物語。葉留佳と佳奈多が仲直りした虚構世界での物語。姉妹が仲直りしたことで、佳奈多側の苦悩、葉留佳への想いが描かれます。美鳥との結末について触れる描写などがある為、鈴を除く無印リトバス女性メンバー全員の願いが叶った後ではないかと推測できます。Refrain直前、またはRefrain後のリプレイ。どちらでしょうか。

葉留佳ルート BAD END(ある意味佳奈多ルートBAD END) 最終選択肢「望まない」 ログ。
「…最悪の最低な結末へようこそ」
とても、とても、かなしそうに、彼女は言った。
びりびり、と。
世界が引き裂かれる音がした。
「…それでも…気がついたのだから」
「お礼を言うわ、直枝理樹」
「例えこの先が…明るくないとしても、気がついたのだから」
「…もしも…」
「私だと、わかっていてこうなったのなら」
「私なんか、放っておいて」
「私みたいな…最低の人間なんか、気にしちゃだめ」
「二度と来ちゃだめ」
「あなたは誰も救えない」
「茶番なんか終わらせて…早くふたりで逃げなさい」
『…さようなら』
『おひとよしの救いたがり屋さん』
視界が、真っ黒に塗りつぶされた。
僕は、何かを言う前に、闇に飲みこまれた。

 葉留佳ルート BAD END(Refrain前の虚構世界)での佳奈多の台詞です。Refrain前の虚構世界における佳奈多というNPCが、世界のひみつを知っている。唯湖または恭介の仕業でしょうか。それとも佳奈多本人の意志が介入・混在しているのでしょうか。

(クドルート 勉強会の相手を佳奈多にした場合の台詞。)
「受けないわよ。こんなテストは何回受けても無意味だもの」
「おひとよしよね、ほんと。知ってるから、まぁいいけど」
(クドルート クド帰国後、理樹に向けた台詞。)
「片道切符のクドリャフカ…帰ることができなかった可哀想な子」
「そんな結末が望みなの、あなたは」

 クドルート(Refrain前の虚構世界)での佳奈多の台詞。Refrain前の虚構世界における佳奈多というNPCが、世界のひみつを知っている。唯湖または恭介の仕業でしょうか。それとも佳奈多本人の意志が介入・混在しているのでしょうか。

(佳奈多ルート 佳奈多と恭介のやり取り。)
「…いつもあなたは回りくどいやり方ですね」
「試行錯誤の連続と言ってくれ」
「そんな迂遠なことをしなくても、あなたなら簡単なことでは?」
「何もかも思うまま動かすことができるわけじゃないんだよ、俺は」
「どうだか。好きにしたらいいじゃないですか」
(佳奈多ルート 佳奈多と理樹のやり取り。)
「だったら、気に掛けてあげてよ」
「どうして元気がないのか、訊かなくちゃ」
「言わなきゃ気持ちは伝わらない」
「テレパシーみたいな超能力を持ってるわけはないんだからさ」
 ↓
「…変わらないのね、あなたは」
「変わらない、って?」
「あなたはいつも同じことを言うわ」
(佳奈多ルート クドとルームメイト状態、クドの部屋でのモノローグ。)
言って気づく。『今回は私の部屋でもある』んだから、当たり前だ。
…結局、いつも大して使うことは出来てないけれど。
(佳奈多ルート モノローグ。)
変わらぬことを望んでいる。
でも、立場が違う。
宮沢と私は違う。
私は部外者に過ぎない。
(佳奈多ルート モノローグ。)
でも、私はやっぱり、あの子たちを選んで欲しかったな。
いちゃいけないって、もっと割り切れたのに。
早くそうするべきだと思っていたけれど、
それでも、私は今を維持したかったから先延ばしにしていた。
…誰が私を望んだのだろう。
(…私自身、かもしれない)

 Refrain前の虚構世界における佳奈多というNPCが、世界のひみつを知っている。自分の意思で動き、話をしている。これも唯湖または恭介の仕業なのでしょうか。それとも、やはり佳奈多本人の意志が介入・混在しているのでしょうか。

佳奈多は虚構世界の構成員ではなかった
 佳奈多は想いが作った夢の世界の構成員ではないが、世界の真実を知っているかのような描写が多数あります。エクスタシー版では構成員に加えられたということなのでしょうか。いや、部外者だと発言しているので構成員ではなかった。繰り返しだけは理解している、繰り返しをすることで自我が増幅されていき、葉留佳を想う奇跡云々的なアレでNPCからPCに昇格したのではないかと私は解釈します。

佳奈多ルートはRefrain直前の物語
 佳奈多が世界の真実を知っているのは、「Refrain後、佐々美同様の虚構世界のリプレイとされる佳奈多ルート」時だけかと思っていました。ところが、葉留佳やクドルートにおいても佳奈多は世界の秘密を知っているかのような立ち回りをします。また、「Refrain後、佐々美ルート同様の虚構世界のリプレイとされる佳奈多ルート」にて、恭介が虚構世界に介入していると読み取ることができる描写があります。Refrain後に恭介が再び虚構世界を創るというのはイレギュラーな事態が起こらない限り、可能性は低いと思われます。よって、Refrain直前ではないかと私は解釈します。

佳奈多はNPCからPCとなった存在
 そもそも、佳奈多しか知らない佳奈多側の事情といったマテリアルは何処から来たのでしょうか。二木の事情の中、佳奈多による葉留佳救出活動(佳奈多ルート)は佳奈多本人しか知らないはず。葉留佳ルートBAD ENDにて、繰り返しに慣れてきた葉留佳にとって知らない情報が加わっていきます。葉留佳が、自分の知らない展開が起こり困惑しているのは、佳奈多というPCが徐々に影響を与えていったからではないかと私は解釈します。

小次郎との比較
 小次郎は小毬の知らない過去を語ります。小次郎は世界の秘密を知っているといった描写は存在しません。小次郎は現実世界で抱えていた過去をそのままトレースしただけで、小次郎が過去を語るのは当然かと思われます。

 ようやく自分なりの結論に辿り着きました。NPCからPCへの移行途中、傍観者状態はさぞかし辛かったことと思います。

コンプエースにて好評連載中の リトルバスターズ!エクスタシー ワンダービット ワンダリングでは、唯湖、佳奈多、美魚が外部から虚構世界への干渉を試みる場面があります。佳奈多がどういった立ち回りをするのか。今後の展開が楽しみです。

リトルバスターズ!エクスタシー ワンダービット ワンダリング (1) (角川コミックス・エース 297-1)
出版日:2010-09-25
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
作者:みさき樹里
by amazon通販最速検索 at 2011/03/23
 

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